米国の牛群頭数が数十年ぶりの低水準にあるなか、ひき肉とステーキの価格は過去最高圏にあるが、祝日期間の需要は底堅く、消費者は高級部位にもなお支出している。
米国では干ばつ、高騰する飼料費、牛群の縮小が何年も続いた結果、牛群頭数が数十年ぶりの低水準に落ち込み、独立記念日を前に牛肉価格は過去最高圏にとどまっている。米労働統計局のデータによると、5月のひき肉の平均価格は1ポンド当たり6.75ドルと前年同月比で約13%上昇し、4月に付けた過去最高の6.90ドルをわずかに下回った。一方、ビーフステーキの平均価格は1ポンド当たり12.80ドルと16%上昇し、過去2番目の高水準となった. 価格上昇にもかかわらず、需要は底堅い。NielsenIQによると、独立記念日を前に牛肉は食品カテゴリーの中で最大の売上増加額を記録し、売上高は前年から約3億5200万ドル増加した。同社は、買い物客の来店回数が増える一方で目的意識がより明確になっていると指摘し、ステーキを特別な機会における「手の届くぜいたく品」と位置付け、多くの消費者が他で節約しつつ品質にはより多く支出する意向を示していると説明した。 この傾向は小売業者や外食企業のコメントにも表れている。Krogerは、より高級でオーガニックな選択肢へのシフトを伴いながらステーキ需要は引き続き強いとし、Omaha Steaksは高級たんぱく質商品のギフト需要が継続していると述べた。また、USDA認証のテンダー・トップサーロイン・フィレの売上高は、父の日に向かう数週間で2025年比25%増加した。Darden Restaurantsは、牛肉インフレの高進によりLongHorn Steakhouseの割安感が外食客にとって相対的に高まっていると述べた。 NielsenIQはまた、買い物客がUSDA Prime、ホルモン剤無添加、グラスフェッド、抗生物質不使用といった品質や調達に関する表示のある肉をますます好む傾向にあるとした。業界が、輸入供給なしでは数年を要し得る牛群再構築が徐々に市場に反映されるなかで、消費者がいつまで高値を受け入れ続けるかを見極める中、この需要の持続性は投資家にとって重要なシグナルとなっている。