ウクライナの攻撃でロシアの燃料不足深刻化、セバストポリのガソリン価格30%急騰

ウクライナの攻撃でロシアの燃料不足深刻化、セバストポリのガソリン価格30%急騰

製油所や補給線へのドローン攻撃により、ロシアの精製能力の約28%が停止に追い込まれ、クリミアなど供給不足に見舞われる地域では欧州有数の高値で給油されている。

要約

ウクライナがロシアの製油所と補給線を狙ってドローンとミサイルによる攻撃を拡大したことで、ロシア本土とロシア支配下のクリミアで燃料不足が悪化している。ロシア連邦統計局(Rosstat)によれば、セバストポリのガソリン価格は週間で30%上昇した。元ガスプロム・ネフチ戦略担当幹部で、現在はカーネギー・ロシア・ユーラシア・センターに所属するセルゲイ・ワクレンコ氏は、6月20日時点でロシアの精製能力の28%が停止していたと推計し、問題は物流ではなく燃料の現物不足へ移行したと指摘した。ロイターによれば、供給不足に陥った地域ではガソリン価格が1リットル当たり2.42ドル、すなわち1ガロン当たり約9ドルに達し、クリミアの地方当局は一般ドライバー向けの燃料販売を停止し、公共交通機関やカフェの営業時間を短縮した。ウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナのドローン攻撃がロシア各地で不足を引き起こしたと述べた。ロシア中銀も、今後の政策金利決定会合で燃料価格の上昇とその波及効果を考慮するとした。

用語解説
  • 精製能力: ガソリンや軽油などの燃料を生産するために、製油所で原油を処理できる能力の規模。
  • AI-95ガソリン: ロシアで一般的に使用されているガソリンの等級。
  • 政策金利決定会合: 中央銀行が金利を決定する会合。