ITG株、ナスダック上場初日に12.5%上昇 価格帯下回る3億1220万ドルのIPO後

オークツリーが支援するデジタルインフラ企業はIPO価格を上回って取引を開始し、米市場でAI関連やデータセンター関連の新規上場に対する投資家需要の強さを示した。

要約

ITG株は水曜日のナスダック上場初日に12.5%上昇し、オークツリーが支援するデジタルインフラ企業の時価総額は21億8000万ドルとなった。同社は想定価格帯を下回る条件でIPOを実施し、3億1220万ドルを調達した。テネシー州ヘンダーソンビルに本拠を置く同社は1950万株を1株16ドルで売り出した。想定価格帯は19〜22ドルで、株価は18ドルで初値を付けた。今回の上場は、ハイパースケーラーやテクノロジー企業がデータセンターや関連インフラに多額の支出を続けるなか、投資家がAI関連需要の恩恵を受ける企業への資金供給に引き続き前向きであることを示す新たな材料となった。2013年創業のITGは、ブロードバンド、光ファイバー、無線通信事業者に加え、データセンター運営会社や公益事業会社向けにネットワークサービスを外部委託で提供し、米49州でブロードバンドインフラの建設と保守を支援している。ロイターはIPOX Researchのアソシエート、ルーカス・ミュールバウアー氏の見解として、AIとデータセンターというテーマが同社の上場を後押ししたと伝えた。一方で、ITGは主要顧客への依存を超えて事業を多角化し、足元の需要を安定的な成長と利益率につなげられることを示す必要があるとも指摘した。最新の届け出によると、昨年の売上高の約60%をComcastとCharter Communicationsが占め、2026年3月31日までの3カ月間の売上高は3億3390万ドルだった。

用語解説
  • ハイパースケーラー: 大規模なデータセンターインフラを大きな規模で運営する大手クラウド企業やテクノロジー企業。
  • 想定価格帯: IPOの価格決定前に、引受会社が投資家需要を探るために設定する仮の価格帯。
  • ナスダック上場初日: 株式上場後、ナスダック市場で初めて公開取引される日のこと。