
Arcusは7月1日に95銘柄のトークン化株式を対象とする手数料無料取引で稼働を開始した。一方、業界関係者はRobinhoodの実物資産(RWA)推進について、dYdXに強まる競争圧力への対応策となる可能性があるとの見方を示した。
dYdXがXでのカウントダウン後に7月1日に発表したのは、dYdX自体の全面的なリブランドではなく、Robinhood Chain上の分散型取引所Arcusの立ち上げであった。Arcusは95銘柄のトークン化株式について24時間365日の手数料無料取引で始動した一方、仮想通貨の無期限先物は機関投資家と大口トレーダー向けの非公開ベータ段階にとどまり、一般向けには公開ウェイトリストが用意されているものの、広範な提供開始日は示されていない。プラットフォームはdYdX LabsとRobinhood Cryptoの共同プロジェクトとされ、Robinhood CryptoもArcusに出資している。トークン化株式、商品、指数、暗号資産を支える構想で、OpenAIのような未上場企業のIPO前取引も計画している。別件では、Cosmos Labsの共同CEOであるBarry氏が、dYdXはHyperliquidやLighterとの競争激化、DeFi(分散型金融)市場全体の低迷、KalshiのようなWeb 2.5勢との競争圧力に直面していると指摘しつつ、Robinhoodとの実物資産(RWA)分野での提携は妥当な立て直し策だと評価した。そのうえで、dYdX ChainはATOMの経済圏とは独立しているとの見解を改めて示した。