
ユーロ圏の工場はコスト圧力の緩和を背景に拡大基調を維持した。一方、スペインのサービス部門は大きく持ち直し、製造業生産が再び減少する中でも同国の総合PMIを押し上げた。
ユーロ圏の製造業生産は6月、2022年初め以来で最も強い暦年ベースの四半期を締めくくった。一方、S&Pグローバルのユーロ圏製造業PMIは5月の51.6から51.4へと低下し、4カ月ぶりの低水準となったが、速報値の51.3はわずかに上回り、景況拡大と悪化の分岐点である50も5カ月連続で上回った。原油関連のコスト圧力の緩和、供給業者の納期改善、新規受注の緩やかな増加が活動を下支えしたものの、輸出需要は引き続き弱く、企業は予防的な在庫積み増しによる押し上げ効果が薄れる可能性があると警告した。 スペインでは、サービス部門が年初来で最も速いペースで拡大し、S&Pグローバルのスペイン・サービス業PMI事業活動指数は50.1から54.2へ上昇した。内需の強まりを受けて新規事業は6カ月ぶりの高い伸びとなり、製造業生産が3カ月ぶりに減少したにもかかわらず、総合PMIは50.2から53.3へ上昇した。