上流コストの上昇に加え、AI向けGPUとHBMの需要拡大で市場が逼迫するなか、TSMC、サムスン、SKハイニックスはウエハー洗浄・エッチング用化学品の調達を増やしている。
電子級フッ酸は、しばしば「化学の鍵」とも呼ばれる半導体ウエハーの洗浄・エッチングに不可欠な材料であり、AI計算基盤の拡充における戦略物資となっている。TSMC、サムスン、SKハイニックスは同化学品の購入を増やしており、中国の国内価格は今年に入り約17%〜19%上昇した。上昇は市場の両面から押し上げられている。コスト面では、中東の地政学的緊張を受けて硫黄、硫酸、無水フッ化水素の価格が上昇し、需要面ではAI向けGPUとHBM(広帯域メモリー)に関連する増産が消費拡大を支えている。