ウォーシュFRB議長、新技術で9〜12カ月以内に経済把握を高度化へ

ウォーシュ氏は、データやインフレを含む5つのタスクフォースが、リアルタイム情報とより幅広いインフレ指標を用いてFRBの物価圧力の読み方を変え得ると述べた。

要約

米連邦準備制度のウォーシュ議長は、中央銀行がインフレの測定方法と対応を見直す中で、新技術とリアルタイムデータによって9〜12カ月以内に経済への理解を改善できる可能性があると述べた。制度の「新たな進路」の一環として、データに焦点を当てるグループやインフレ測定を扱うグループを含む5つのタスクフォースを設置したという。今回の取り組みにより、FRBが用いるインフレのシグナルは、従来の総合指数やコア指数にとどまらず、ダラス連銀の刈り込み平均、アトランタ連銀の粘着価格指数・伸縮価格指数、調査ベースの指標、民間部門の指標などに広がる可能性がある。主要なインフレ指標は依然としてFRBの2%目標を上回っているものの、代替指標や市場ベースの指標は基調的な物価圧力についてよりまちまちな姿を示している。

用語解説
  • 刈り込み平均インフレ: 外れ値の影響を減らすため、最も大きい価格変動と最も小さい価格変動の一部を除外して算出するインフレ指標。
  • 粘着価格: 価格改定の頻度が低い価格で、より持続的なインフレ圧力のシグナルとなり得る。
  • ブレークイーブン率: 名目米国債利回りと物価連動国債利回りの差から導かれる、市場ベースの期待インフレ率の推計値。