年間130万トンの見込み能力が加わり、米ガス市場へのエクスポージャー拡大に伴い、ヤラの2026年設備投資は25億ドルに増加する。
ヤラ・インターナショナルASAは、米子会社ヤラ・ノースアメリカが、Lotus Infrastructure PartnersとMB Energyの関連会社であるGCA Holdings LLCから、テキサス州テキサスシティにあるガルフ・コースト・アンモニアのアンモニア生産施設を13億ドルで取得することで合意したと発表した。同社は、この買収がエネルギーエクスポージャーの多様化と、世界のアンモニア事業基盤の競争力向上という戦略を支えるとしている。 ヤラは、年間130万トンの公称能力を見込む同工場を保有し、エア・プロダクツが長期契約に基づいて産業ガスを供給するとした。施設は現在試運転段階にあり、2026年末までにフル生産と安定操業に向けて立ち上げを進める見通しで、生産量は公称能力を上回る水準を目標とする。ヤラは、中流のアンモニア事業基盤を活用し、外部顧客向けと自社調達の双方の需要に対応する計画である。 買収対象には、アンモニア合成ループと関連貯蔵設備に加え、積み込みインフラの専用使用権が含まれる。水素と窒素の供給、その他ユーティリティは、エア・プロダクツとの長期契約を通じて提供される。ヤラは、この枠組みにより、ヘンリーハブ(米天然ガス価格指標)を通じた米国ガス価格へのエクスポージャーが高まり、テキサス州フリーポートでの運営モデルと同様の構造になると説明した。 財務面では、13億ドルの対価により、2026年の総設備投資額は25億ドルに増加するが、2026年1月のキャピタル・マーケッツ・デーで示した2026年のアンモニア投資枠内に収まるとした。同社によると、2026年第1四半期時点の純有利子負債/EBITDA倍率は1.00だったが、5月に支払った配当を含めたプロフォーマの純有利子負債/EBITDA倍率は1.73に上昇する。それでも資本配分方針の範囲内にとどまるとしている。取引完了には、規制当局の承認を含む通常のクロージング条件の充足が必要である。