
Visa、Arvato Systems、Kings and Priestsとの試験では、購入、承認、決済を加盟店のAIエージェント内で完結させ、欧州の複数の発行会社が本番のVisaネットワークに参加した。
Nuveiは、Visa、Arvato Systems、ファッションブランドのKings and Priestsとともに、エージェンティック・コマースの本番環境における実証実験を完了したと発表した。Visaネットワーク上で複数の発行会社にまたがって承認された、エージェント内での本番購入としては初めてだとしている。この取引では、加盟店のAIエージェントが買い手に代わって商品の購入を開始し、ユーザーを別個のチェックアウト画面に遷移させることなく、エージェント内で決済を完了した。決済にはVisa Intelligent Commerce内のトークン化されたVisa認証情報が用いられ、支出上限や承認済みカテゴリーといった買い手が設定したガードレールが取引を統制した。 同社によると、この試験は購入、承認、決済をファーストパーティーのエージェント内に保持することで、エージェンティック・コマースを商品発見の段階から先へ進めるものである。また、あらゆるAIエージェントが決済のために呼び出せる、プロトコル非依存の実行レイヤーと位置付けるNuvei Agenticの有効性を示すものだとしている。Nuveiは、今週開催したGlobal Customer Advisory Boardで、加盟店が当面の最優先事項としてファーストパーティーのエージェンティック機能を挙げたとし、市場の発展に伴って同様の統制がサードパーティーのエージェントにも拡大すると見込んでいる。 欧州の参加発行パートナーには、Alpha Bank、Piraeus Bank、Bank Leumi、CAL、MAX、Bank of Cyprusが含まれた。Visaは、Visa Agentic Readyイニシアチブを通じて、トークン化やネットワークレベルの統制を含む機能を拡張し、エージェント主導の決済を支援していると説明した。Nuvei、Visa、発行パートナー各社は現在、これらの機能を本番導入に向けて拡張する作業を進めている。 Nuveiはまた、エージェンティック・コマース向けに構築中のアーキテクチャも示した。中核となるのは、Protocol Compatibility Layerと、KYA(Know Your Agent、エージェントの本人確認とガバナンス審査)である。同社は、2026年後半の初期提供開始を目指しており、プロトコル互換性、KYAレジストリー、エージェントのリスクスコアリング、ネットワーク認証、開発者向けサンドボックスを、自社のLevel 1 PCI認証済みインフラ上で提供する計画である。