
メアリー・デイリー氏は、政策はやや引き締め的である一方、AI投資の強さ、安定した労働市場、インフレリスクの錯綜により、米連邦準備制度の次の一手は不透明だと述べた。
サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁は、米国の金融政策はやや引き締め的だとした一方、インフレ、成長、AIの経済的影響を巡る不確実性により、米連邦準備制度が次に金利でどう対応すべきかはなお明確でないと述べた。デイリー氏はスペイン・サンタンデールで講演し、物価圧力が根強いことが判明すれば、FRBがインフレ抑制に向けた対応を続ける必要があるシナリオがある一方、成長が弱まる、あるいは投資が鈍化するシナリオもあると語った。AI関連投資の伸びが極めて強いことと、労働市場が安定していることを慎重姿勢の理由に挙げ、イラン戦争の停戦以降の原油価格下落は消費者と経済にとって好材料だと述べた。こうした発言は、米雇用統計で先月の雇用増加が大きく減速したことが示され、市場参加者が今月後半のFRB利上げ観測を後退させ、9月の利上げ見通しも引き下げる中で出た。