eToro、Zengoとの無期限先物統合を視野にExtendedへ1250万ドル出資を主導

eToro、Zengoとの無期限先物統合を視野にExtendedへ1250万ドル出資を主導

同ブローカーによるStarkEx基盤のデリバティブ取引所への出資は、Zengo買収と連動し、個人投資家に自己保管型でオンチェーン市場へアクセスする手段を提供する取り組みの一環である。

ETH

要約

Extendedは、eToro主導でJump Cryptoも参加する1250万ドルの戦略的資金調達ラウンドを実施した。オンチェーンの無期限先物取引所である同社は、eToroが最近買収した自己保管型ウォレットZengoとの連携を深める方針である。Revolut元社員が創業したExtendedは2024年後半に一般向け取引を開始し、イーサリアム上で決済しつつ高スループットかつ低コストの取引を実現するバリディティ・ロールアップ方式のStarkWare製インフラ「StarkEx」上で稼働している。 両社は、Extendedの無期限先物エンジンをZengoに統合する計画で、利用者は資産の保管権を維持したままオンチェーンのデリバティブを取引できるようになる見通しである。この動きは、eToroが4月に推定7000万ドルで買収したZengoを起点に、個人投資家向けのWeb3およびDeFi(分散型金融)提供を拡充する広範な戦略に沿うものである。Zengoはマルチパーティ計算(MPC)を採用し、シードフレーズを不要にしている。 今回の出資は、リテール向けブローカーが分散型デリバティブのシステムを自前で構築するのではなく、専門的なオンチェーン・インフラ提供企業と提携する方向へ広くシフトしていることも浮き彫りにした。この流れは、Robinhoodが欧州でLighterを通じて無期限先物を開始し、Coinbaseが米国株とETFに連動する24時間365日の無期限先物で海外デリバティブ事業を拡大したことで存在感を増している。eToroの仮想通貨利益は2026年第1四半期に1300万ドルと、純取引利益総額2億5800万ドルの約5%にとどまり、2025年同期の4600万ドルから減少していた。

用語解説
  • 無期限先物: 満期日を定めず、原資産の価格に連動するデリバティブ契約。
  • StarkEx: イーサリアム上で決済される高スループット取引アプリ向けのStarkWareのスケーリング基盤。
  • マルチパーティ計算(MPC): 単一のシードフレーズや鍵に依存せず、資産へのアクセスを安全に確保できる暗号技術の手法。