奇瑞汽車が日産ロスリン工場を引き継ぎ、2027年半ばまでに南アフリカ生産を目指す

奇瑞汽車はiCAURの南アフリカ参入に合わせてプレトリアのロスリン工場を正式開所し、692人の雇用を維持した上で、年間5万台の生産、サプライチェーンで3,000人の雇用創出、2028年までに40%の現地調達率を目指す。

要約

奇瑞汽車は7月5日、プレトリアのロスリン工場を正式に開所し、傘下ブランドiCAURの現地市場拡大とともに、南アフリカでの製造体制強化を前進させた。現従業員692人全員の雇用を維持し、サプライチェーン全体で新たに約3,000人の雇用創出を目指すほか、来年半ばに生産を開始する計画である。工場が全面稼働した際の年間生産能力は、単一シフト体制で5万台を見込む。 1963年に建設された同工場は、研究開発、製造、サプライチェーン運営、人材育成、輸出を担う総合的な自動車拠点として位置付けられている。奇瑞汽車は、南アフリカを地域事業のアフリカ拠点とする従来計画を踏まえ、2028年までに初期段階で40%の現地調達率達成を目指すとしている。 今回の開所は、iCAURの南アフリカにおける初期の商業展開とも連動している。iCAUR V23は5月28日に同国で発売され、同社によれば発売初月で300台超の受注を獲得した。6月にはRed Bullと提携したコンサートイベントを開催し、5,000人超を集客した。現地事業の本格化を前に、ブランド認知度向上を図った。 今回の拡張は、競争が激しい国内市場の外で成長を模索する中国自動車メーカーが、海外での生産・販売基盤を拡大する広範な流れに沿うものである。

用語解説
  • 現地調達率: 生産や部品調達のうち、現地市場内で賄われる比率。
  • サプライチェーン: 製品の生産と供給に関わる企業や工程のネットワーク。
  • 研究開発: 製品や技術を設計、試験、改良する取り組み。