ブラントリー・ミレガンがENSを離脱、ethid.orgを閉鎖へ

ブラントリー・ミレガンがENSを離脱、ethid.orgを閉鎖へ

ミレガンの離脱と、ENS Foundation提案を巡るデリゲートの警告は、約1億4350万ドルの財務資産の管理主体がDAOの直接運営から移る可能性のあるガバナンス刷新を浮き彫りにしている。

ENS

要約

ENS Labsのオペレーション責任者ブラントリー・ミレガンは、Ethereum Name Serviceのエコシステムを離れ、ENS DAO(自立分散型組織)へのサービス提供企業だった本人運営の本人確認サービス企業ethid.orgを閉鎖すると明らかにした。この動きは、GrailsMarket、ENSMarketBot、Ethereum Follow Protocolなど、ethid.orgに関連するプロジェクトに影響を及ぼす。背景には、6月19日の提案を軸とする大規模なガバナンス改革を巡るENSの議論がある。この提案では、トークン保有者がプロトコルのアップグレード、価格設定、憲章変更、Foundation理事会の任命を引き続き担う一方、財務管理、助成金、長期的な資本配分をENS Foundationに移管する。提案が実現すれば、基金資産8690万ドルと流動資産5660万ドル、合計約1億4350万ドルがFoundationの管理下に置かれることになり、少なくとも1人のENSデリゲートから、内部の権力構造を変え、ENSの分散型モデルを損なう可能性があるとの警告が出ている。

用語解説
  • DAO: 分散型自律組織であり、通常はオンチェーンまたはコミュニティー投票を通じてトークン保有者が統治する組織を指す。
  • delegated voting power: トークン保有者が他の参加者に付与した議決権であり、その参加者が保有者に代わって投票できる仕組みを指す。
  • ENS Foundation: Ethereum Name Serviceに関連するケイマン諸島の財団。6月19日の提案では、トークン保有者が中核的なプロトコル判断の権限を維持する一方で、財務管理、助成金、長期的な資本配分を担うことになる。