ウクライナの無人機攻撃、ロシア石油施設を直撃し燃料不足深刻化

石油インフラへの数カ月にわたる攻撃で、ロシアの精製能力の少なくとも4分の1が停止したとされ、モスクワが市場はなお統制可能だとする中、配給制や給油所閉鎖、輸出規制を招いている。

要約

ウクライナによるロシア石油施設への無人機攻撃が、ロシアの燃料供給と軍の兵站に対する圧迫を強めている。エネルギーアナリストは、同国の精製能力の25%以上が停止に追い込まれたとみている。混乱は戦場を大きく超えて広がり、シベリアからクリミアに至るまで長蛇の列や配給制、給油所閉鎖を引き起こし、インフレと高金利による広範な経済圧力にも拍車をかけている。ウラジーミル・プーチン大統領を含むロシア当局者は需給逼迫を認めつつ被害を矮小化しているが、モスクワは国内供給を支えるためガソリンとジェット燃料の輸出を禁止し、インドからガスを輸入した。

用語解説
  • 精製能力: 一定期間内に、その国の製油所が原油をガソリン、軽油、ジェット燃料などの燃料へ処理できる量。
  • 燃料配給制: 需要を満たすだけの供給がない場合に用いられる、クーポン制や特定利用者への優先供給など、燃料販売に対する行政上の制限。
  • クリミア: ロシアが2014年に違法に併合したウクライナの半島で、ロシアの支援を受ける当局は燃料を自治体サービスと緊急サービス向けに優先配分しているとした。