CorinexとPlexigrid、低・中電圧ネットワーク向けグリッドインテリジェンスで提携

両社は、CorinexのBPLアーキテクチャとPlexigridのAI搭載デジタルツインを組み合わせた共同プラットフォームにより、公益事業者向けのリアルタイム可視化、容量判断、柔軟性管理を改善するとした。

要約

Corinex Corp.とPlexigrid S.L.は、物理グリッドの監視とデジタルモデリング・最適化を組み合わせた低電圧・中電圧送電網向けプラットフォーム「Corinex Plexigrid Intelligence」の販売に向け、戦略的協力契約を締結した。両社によると、この提供サービスは、AI主導の電力需要、電化の進展、分散型エネルギー資源の増加によって高まる電力網への負荷に対し、公益事業者およびDSO(配電系統運用者)の管理を支援するよう設計されている。 統合システムは、CorinexのBPL(電力線ブロードバンド)アーキテクチャ、エッジコンピューティング、Grid Intelligence Nodeと、PlexigridのAI搭載デジタルツインおよび柔軟性管理ソフトウエアを組み合わせる。両社によると、この組み合わせにより、高解像度の現場データをデジタルモデルに取り込むことで、リアルタイムの電圧可視化、利用可能容量の分析、ネットワーク制約への対応が改善する。 リリースでは、従来の送電系統型の可観測性は、数千万のノードを持つ配電網へ経済的に拡張できず、その結果、電力網の大半が未モデリングのままになっていると主張した。Plexigridは、GIS(地図・資産管理システム)やAMI(高度計量インフラ)を含む既存の公益事業者システムから、ベイズAIレイヤーが電気トポロジーとグリッド状態を再構築すると説明した。一方、Corinexは、自社のBPLレイヤーがメーター、フィーダー、変圧器、そのほか一部しか観測されていない資産全体に低遅延の計測・制御を追加するとした。 両社によると、この統合アプローチにより、時間分解能は5-60分から1分へ、推定精度は約90%-95%から約99%へ、運用上の不確実性は約5%-10%から約1%へ、安全マージンの必要幅は10%-20%から2%-5%へ改善できる。また、資産活用率は制約値のおよそ80%という保守的な水準から、実際の限界値に近い水準まで高められるという。両社の経営陣は、現場状況、分散処理、デジタル分析を結び付けることで、計画、運用、柔軟性に関する判断を強化できるとの見方を示した。

用語解説
  • BPL: 電力線ブロードバンド技術。
  • digital twin: 物理グリッドの仮想モデル。
  • DSOs: 地域の送電網を運用する配電系統運用者。