ペルシャ湾の供給リスク、LNG輸送フローの回復の鈍さ、EU在庫の低水準、アジア需要の強まりを背景に市場の逼迫が続き、オランダTTFは週初来で10%超上昇して1メガワット時当たり48.12ユーロに達した。
欧州の天然ガス価格は取引序盤に上昇し、指標となるオランダTTF先物は2.9%高の1メガワット時当たり48.12ユーロとなり、週間では10%超上昇した。アナリストは、米国とイランの最新の緊張激化により、欧州の暖房需要期を前に燃料供給への懸念が強まったと指摘した。また、ホルムズ海峡の再開後もLNG輸送フローの回復は原油より遅く、EU在庫が5年平均の66%に対して50%にとどまるなか、市場は注入期にもかかわらず逼迫した状態が続いたという。さらにINGは、ペルシャ湾の混乱を受けてアジアの買い手がスポット市場への依存を強めたことで、欧州のLNG輸入が減少したと分析した。ANZも、エルニーニョ現象の強まりが高温化と水力発電の減少を通じてアジアのLNG需要を押し上げ、カーゴ獲得競争を激化させ、欧州をより低い在庫水準のリスクにさらす可能性があると警告した。