インド、空売り可能銘柄をほぼ倍増へ、担保規則も緩和

SEBIは、現行の先物・オプション連動銘柄の枠を超えてカバー付き空売りの対象拡大を可能にしつつ、ネイキッド・ショートは引き続き禁止する方向で、空売りと証券貸借規則の正式な見直しに着手した。

要約

インドの市場規制当局は、空売りと証券貸借規則のより広範な見直しに着手した。これにより、カバー付き空売りに利用できる銘柄の範囲が、現在の先物・オプション連動銘柄の枠を大きく超えて広がる可能性がある。SEBIのトゥヒン・カンタ・パンディ議長は2026年6月12日、この見直しは、活動が約224の先物・オプション適格銘柄に集中し、貸株の仕組みも十分に活用されてこなかった市場において、借り入れ可能な証券の拡大を目的とするものだと述べた。 今回の見直しは、デリバティブ部門以外の銘柄に対する空売り規制の緩和を巡り2025年に始まった議論を踏まえるものだ。提案中の枠組みでは、事前に株式を借り入れることを条件に、個人投資家と機関投資家の双方が大半の銘柄を空売りできるようになる一方、ネイキッド・ショートは引き続き禁止され、インドの受け渡しベースの決済要件も維持される。trade-to-trade区分の銘柄は引き続き対象外となる。 この動きは、インドの現物株式市場の厚みを増し、市場インフラの摩擦を減らす広範な取り組みに沿うものだ。ゼロダの共同創業者ニティン・カマスを含む、より広範な空売りを支持する関係者は、投資家が株価下落に賭けられるようにすることで、割高な銘柄の調整がより速く進み、価格発見機能が改善すると主張している。SEBIはこのほか、社債のトークン化や債券指数デリバティブを含む市場近代化策も検討しているが、空売り見直しの実施時期は示されていない。

用語解説
  • カバー付き空売り: 売り手が受け渡しを確実に行えるよう、事前に株式を借り入れて行う空売り。
  • ネイキッド・ショート: 事前に株式を借りずに空売りすることで、受け渡し不能のリスクを生じさせる取引。
  • トークン化: 資産の所有権を市場インフラ上でデジタル形式として表現するプロセス。