2026年上期のWeb3被害、344件で13億2000万ドル

2026年上期のWeb3被害、344件で13億2000万ドル

CertiKなどの調査によると、損失額は前年同期比で減少した一方、Q2はハッキング件数で最悪の四半期となり、ウォレット侵害やDrift、Kelpが被害集中の主因となった。

ファクトチェック
Cointelegraphの記事は、CertiKによる2026年上期の損失13億2000万ドル、前年同期比46.8%減、第2四半期の損失8億750万ドルを確認している。BlockBeatsも同じ数値(13億2000万ドル、46.8%減、第2四半期は8億750万ドルで前四半期比59%増)を独自に裏付けている。PANewsは、CertiKのHack3d 2026年上期レポートを直接引用し、「344件の事案」と約13億2000万ドルに言及している。見出しにあるすべての数値上の主張は、同じCertiKレポートを報じる複数の情報源で裏付けられている。ドル建て損失が減少する一方で攻撃活動が激化しているとの主張の位置付けも、CertiKの警告内容と一致する。
要約

CertiKによると、2026年上期のWeb3プロジェクトでは344件のセキュリティーインシデントが発生し、損失額は約13億2000万ドルとなった。前年同期比では46.8%減だったが、主因は14億ドル規模のBybit流出事案の再発がなかったことである。研究者らは攻撃活動が依然として高水準にあると指摘した。2026年Q2は99件のエクスプロイトが確認され、ハッキング件数で過去最悪の四半期とされたほか、TRM Labsは2026年上期の仮想通貨関連インシデントを207件記録し、6カ月ベースで過去最多だったとした。Q1の損失額はフィッシングが5億820万ドルで最大だったが、Q2はウォレット侵害が8億750万ドルで最大の攻撃手法となった。DriftとKelpDAOはQ2のウォレット侵害による損失の70%以上を占め、Q2全体の損失の80%以上を押し上げた要因とされた。

用語解説
  • ウォレット侵害: ハッカーが盗まれた認証情報や鍵などを通じて、仮想通貨ウォレットに不正アクセスする攻撃。
  • マルチシグ: 資金を移動する前に複数の当事者の承認を必要とするウォレット管理の仕組み。
  • スマートコントラクトのエクスプロイト: ブロックチェーン上のコードの欠陥を悪用し、資金を盗んだりプロトコルを操作したりする攻撃。