
Web3ゲームギルドの同社は、仮想通貨市場の長期低迷と消費者向け仮想通貨・ゲームパブリッシングの回復見通しの弱さを理由に、AI学習データへ軸足を移しつつパブリッシング部門を縮小する。
Yield Guild Gamesはゲームパブリッシング部門のYGG Playを閉鎖し、Webサイト、ローンチパッド、LOL LandやWaifu Sweeperを含むゲームを8月1日までに終了する。これに伴い35人が職を失う。同社は、長引く仮想通貨市場の低迷とゲームパブリッシング業界全体の弱さにより、同部門の事業継続が商業的に成り立たなくなったと説明した。また、消費者向け仮想通貨市場やWeb3ゲームパブリッシング市場が短期的に十分回復するとはもはや見込んでいないとした。 YGGによると、10/10の市場急落では24時間以内に190億ドル超のレバレッジ建玉が清算され、個人トレーダーの行動様式が変化した。この売りは2026年に入っても続き、年央までにビットコインは60,000ドルを下回り、主要アルトコインは80%以上下落したという。こうした環境下でも、YGG Playの累計売上高は2026年第1四半期までに900万ドル超に達した。 YGG Play、LOL Land、Waifu Sweeperは7月31日まで運営を継続する。一方、GIGACHADBATとRagnarok BreakerのWeb3版は各スタジオの下で引き続き提供される。Yield Guildは、影響を受ける従業員に対し、追加で8週間分の給与と再就職支援を提供するとした。 今回の閉鎖は、2021年の「play-to-earn」ブームでAxie Infinityの奨学金プログラムを通じて存在感を高めた同社にとって、より鮮明な戦略転換を意味する。Yield Guildは今後、AIデータ経済に注力し、まずはゲーム用データセットの法人向け供給網から着手する方針である。同社はこれにより、Grand View Researchが示す39億ドル規模の世界AI学習データセット市場に位置付けられるとしている。この動きによりYGGは、低迷局面で人員削減やAIへの資源再配分を進めたDune Analyticsなどの仮想通貨企業と同じ流れに加わる。