ウクライナの無人機がロシア最大のオムスク製油所を攻撃、前線から約2,500km

2026年7月6日の攻撃で、ガスプロム・ネフチのシベリア工場にある中核処理設備の一部が損傷し、ロシアの製油インフラを標的とするウクライナの作戦がさらに広がった。

要約

ウクライナの無人機が、ロシアで単独最大の製油施設であるオムスク製油所を攻撃した。これまでの戦争で最も奥深くに達した無人機攻撃だった可能性が高い。シベリアにある同施設は前線から2,500km超離れている。攻撃は2026年7月6日またはその前後に行われ、ウクライナ軍参謀本部が確認し、オープンソース・インテリジェンスのプロジェクトも裏付けた。主要な原油処理設備「ELOU-AVT-11」の処理能力の一部が損傷した。ガスプロム・ネフチが保有するオムスク製油所の原油処理量は年間約2300万トンで、日量ではおよそ46万バレルに相当する。中核設備単体でも年間840万トンの設計処理能力を持つ。今回の攻撃は、ロシアの燃料供給網を混乱させるより広範なウクライナの取り組みに沿うものだ。2026年3月以降、ウクライナ軍はロシアの製油所上位10施設のうち少なくとも8施設を攻撃しており、ロシア全体の製油能力の25%から43%に影響が及んだとの推計もある。これが、モスクワが封じ込めに苦慮してきた国内燃料不足に拍車をかけている。

用語解説
  • オープンソース・インテリジェンス: 分析に用いられる公開情報
  • 製油能力: 製油所が処理できる最大量
  • スループット: 一定期間に処理される原油量