中国語で作成されQwen2.5で翻訳されたEIP-7503の改訂草案が、なおイーサリアム共同創業者に結び付けられ、AIが技術的な推論パターンを通じて著者を特定し得ることを浮き彫りにした。
ヴィタリック・ブテリンは、プライバシー提案「Zero-Knowledge Wormholes」に関するEIP-7503の2024年12月の匿名改訂版がイーサリアム共同創業者本人のものだと突き止められたことを受け、研究者のFranklyn WangがAI著者特定チャレンジの勝者になったと述べた。ブテリンは6月22日、AIスタイロメトリーが隠された自身の文章を見抜けるかを検証する実験を開始したが、13日間にわたり成功者は現れなかった。 WangはAI調査エンジン「Co-Invest」を用いてこの書き換えを特定した。この改訂は使い捨てアカウントを通じて投稿され、現在では提案文全体の約75%を占めている。当初この匿名編集は見逃されており、EIP-7503の原著者の1人であるKeyvan Kambakhshも当時これを審査し承認していた。Wangによれば、モデルがこの一致に与えた確信度は20%だったが、次点候補の10倍に当たり、探索には約2時間を要したという。 ブテリンは、この改訂を中国語で起草し、Qwen2.5でローカル翻訳したうえで手作業で出力を修正したと説明した。それでもAIは数学やアルゴリズムの説明に表れる自身の癖を通じて本人を特定したとし、表面的な文体ではなく、より深い推論の習慣を捉えた可能性を示唆した。この一件は、匿名の開発者やプライバシーへの懸念によって長く形作られてきた仮想通貨業界における緊張の高まりを映し出しており、高度化するAIシステムが匿名の仕事をどこまで実名化し得るのかを巡る議論をさらに促す可能性がある。