中東情勢の緊張で原油上昇、米国債と独連邦債利回りが上昇

中東情勢の緊張で原油上昇、米国債と独連邦債利回りが上昇

米独英の10年債利回りは4週間ぶり高水準を付け、ブレント原油が1バレル=79.60ドル近辺まで上昇する中、ホルムズ海峡閉鎖を巡るイランの威嚇がインフレと供給不安を強めた。

TRUMP

要約

米国、ドイツ、英国の10年国債利回りは4週間ぶりの高水準に上昇した。米国とイランの緊張再燃とホルムズ海峡を巡る威嚇を受けて原油・ガス価格が上昇し、エネルギーコストの上昇がインフレを押し上げ、利下げ・利上げ見通しに影響しかねないとの懸念が強まったためである。ブレント原油は5%〜6%上昇し、1バレル=78.63〜79.60ドルで推移した一方、WTIは約4.75%〜6.2%上昇した。欧州時間午前の取引では、オランダTTF天然ガスも4.8%上昇し、1メガワット時当たり49.04ユーロとなった。トランプ大統領がイランとの停戦合意は終わったと考えていると述べ、イランメディアが新たな攻撃を受ければテヘランはホルムズ海峡を閉鎖すると報じたことが背景にある。

用語解説
  • ホルムズ海峡: 中東産原油の相当部分が世界市場へ向かう戦略的な海上輸送の要衝。
  • 独連邦債: ドイツ国債のことで、ユーロ圏のソブリン債市場で指標として用いられることが多い。
  • オランダTTF: オランダを拠点とする欧州の主要な天然ガス取引指標。