Zcash、隠れたインフレリスクに対抗するIronwoodプライバシープールで形式検証を採用へ

Zcash、隠れたインフレリスクに対抗するIronwoodプライバシープールで形式検証を採用へ

Tachyonは7月7日の技術更新で、Zcashの次世代シールドプールに関する数学的証明が、先月のOrchard脆弱性の開示を受けて完成に近づいていると明らかにした。

ZEC

要約

Zcashが計画するIronwoodシールドプールは、「検出不能な偽造」欠陥を含まないことを示すための正式な数学的証明の確立に近づいている。この種のバグは隠れたインフレを引き起こす可能性がある。プライバシー重視の仮想通貨向けアップグレードに取り組むProject Tachyonは、7月7日にIronwoodの形式検証に関する技術ブログを公開し、Zcash創業者のズーコ・ウィルコックスは証明が完成間近だと述べた。この取り組みは、旧式のOrchardシールドプールにおいて、検知されないまま偽造ZECの生成を許しかねない重大な脆弱性が先月開示されたことを受けたものであるが、開発者は悪用は確認されていないとしている。IronwoodはOrchardを置き換えることを目的とし、この種の供給完全性リスクを排除するよう暗号設計が検証された修正版シールドプールとなる見通しである。

用語解説
  • 形式検証: プロトコルやシステムが意図したセキュリティ特性を満たすことを数学的証明によって示す手法。
  • 検出不能な偽造: オンチェーン上で確認できる証拠を残さず、コインの隠れた生成を可能にし得る欠陥。
  • シールドプール: 暗号技術を用いて金額などの詳細を秘匿する、プライバシー重視の取引プール。