
未申告の支援を巡る基準調査が続く中、ファラージ氏はクラクトン補欠選挙への再出馬を目指す。労働党、保守党、自由民主党はいずれも候補擁立を見送る方針を示している。
ナイジェル・ファラージ氏は、クラクトン選出の下院議員を辞任し、それに伴う補欠選挙に立候補すると表明した。仮想通貨関連の支援者に結び付く未申告の資金支援を巡り議会の基準精査を受ける中、有権者の判断を仰ぐ構図となる。主な調査対象は、2024年総選挙前にタイ拠点の仮想通貨業界の富豪クリストファー・ハーボーン氏から受けた500万ポンド(670万ドル)の寄付をファラージ氏が登録していなかった問題である。ガーディアン紙は、銀行関係者がこの寄付を資金洗浄の疑いがある資金として国家犯罪対策庁に届け出たと報じた。さらにサンデー・タイムズ紙が報じた第2の問題では、有罪判決を受けた詐欺犯であり、仮想通貨起業家で長年の側近でもあるジョージ・コットレル氏が、2024年選挙前に警備費や人件費を負担したとされる。ファラージ氏は不正行為を否定し、ハーボーン氏の資金は議会入り前に受け取った個人的贈与であり、法律違反はないと主張している。労働党、保守党、自由民主党はこれを政治的パフォーマンスだとして、補欠選挙に候補者を立てない考えを示した。議会調査は選挙期間中はいったん停止されるが、ファラージ氏が議席を奪還すれば再開される見通しで、2024年にクラクトンで40%超を得票していることから再選が有力視されている。