世界の慢性腎臓病市場、2030年までに1314億ドル到達へ

慢性腎臓病治療市場と腹膜透析市場の個別レポートは、糖尿病、高血圧、高齢化、在宅医療の導入、デジタル腎疾患技術を追い風に成長を予測している。

要約

BCC Researchは、世界の慢性腎臓病市場が2022年の408億ドルから2030年には1314億ドルへ拡大し、2025年から2030年の年平均成長率は9.3%になると予測している。一方、The Insight Partnersの別のレポートでは、腹膜透析分野が2025年の115億6000万ドルから2034年には215億5000万ドルへ拡大し、2026年から2034年の年平均成長率は7.4%になると見込む。両レポートは、糖尿病、高血圧、高齢化に伴う疾病負担の増加を共通の要因として挙げており、高度な腎疾患医療インフラと償還支援を背景に北米が市場を主導するとした。腹膜透析に関する調査では、在宅医療、自動腹膜透析、遠隔モニタリングを主要な成長分野と位置付け、両レポートともデジタルプラットフォームと次世代技術を重要なイノベーションテーマとして指摘した。レポートで挙げられた主要企業には、Fresenius Medical Care、DaVita、現在はVantive傘下となったBaxter関連の腎疾患医療事業、Amgen、Pfizer、Novartisのほか、腎疾患医療やデジタルヘルス分野の企業が含まれる。

用語解説
  • 腹膜透析: 腹部の腹膜をフィルターとして用いる腎臓治療で、在宅での療法が可能な場合が多い。
  • 腎代替療法: 透析を含む、腎機能の一部を代替する治療。
  • 年平均成長率: 特定期間における年率換算の成長を示す標準的な指標。