NATOのアンカラ首脳会議で、英国主導の連合はELSAの枠組みと関連する欧州ミサイル計画の下、長距離精密打撃兵器に370億ポンド、約500億ドルを拠出すると表明した。
英国が主導するNATO加盟国の連合は、同盟のアンカラ首脳会議で、最大2,000キロメートル先の目標を攻撃可能な長距離精密打撃兵器の開発に370億ポンド、約500億ドルを拠出すると表明した。この取り組みは欧州長距離打撃アプローチ(ELSA)の下で進められ、ワシントンへの依存を抑えつつ、欧州の縦深打撃能力を強化することを目的とする。 今回の拠出表明に名を連ねたのは、英国、フランス、ドイツ、ポーランド、オランダ、スウェーデンである。この計画には、精密誘導兵器を巡る英独、英仏の協力など、すでに進行中の二国間枠組みも組み込まれる。実現が見込まれる兵器の1つがMBDAの「Stratus」で、巡航ミサイル「Storm Shadow」の後継とされる。MBDA、レイセオン、ロッキード・マーティンが関与している。キア・スターマー首相は2026年7月7〜8日にこの拠出を正式発表する予定であった。 アンカラ首脳会議ではこのほか、ポーランドが欧州のPAC-3パトリオット・ミサイル整備拠点を発表し、複数の欧州諸国でAMRAAMミサイルの生産能力拡大も打ち出された。こうした幅広い動きは、安全保障上の需要が高まる中、NATO加盟国が地域内の打撃の縦深性と維持能力を高め、米国の整備・供給網への依存を減らそうとする欧州の取り組みを映している。