
イタリアの銀行ユニクレディトは、紛糾した買収手続きの終了後に47.6%の保有を開示した。一方、コメルツ銀行の従業員代表は買収推進を敵対的だとし、ユニクレディトを望まず必要ともしていないと表明した。
ユニクレディトは7月8日、コメルツ銀行の47.6%を確保したと発表した。これにより、コメルツ銀行の経営陣、ドイツ政府、労働側代表、同行の労使協議会の反発にもかかわらず、ドイツの銀行との統合を目指す長期的な取り組みを前進させた。 7月9日に報じられた従業員向けメッセージで、労使協議会はユニクレディトを望んでも必要としてもいないと表明し、その接近を「隠然として非協調的で敵対的な忍び寄るアプローチ」と位置づけた。 今回の開示は、ユニクレディトが2024年にデリバティブを通じて持ち分を積み上げたことに始まり、2026年3月の同意なき買収提案、5月の正式提案へと激化した争奪戦の後に行われた。いずれもコメルツ銀行とドイツ側が拒否している。ユニクレディトの47.6%保有はコメルツ銀行の完全支配まであと一歩の水準であり、政治的に敏感な国境をまたぐ銀行再編を巡る圧力を一段と強めている。