中国AI企業が割引価格で40億ドルの追加資金調達を打ち出したことを受け、株価は一時22%上昇した。2026年1月の香港上場から数カ月後で、7月8日のインサイダーのロックアップ解除を控える局面である。
智譜AIは香港で二次株式売出しを通じて約40億ドルの調達を目指している。これは2026年1月8日の新規株式公開で調達した約5億6000万ドル、香港ドルでは約43億5000万香港ドルを大きく上回る追加増資となる。大規模言語モデル「GLM」シリーズを開発する清華大学発の同社は、アリババやテンセントの出資を受けており、上場以来の株価上昇率は1500%から2000%に達している。 資金調達計画の公表後、智譜AI株は木曜序盤の取引で一時22%上昇し、その後上げ幅を縮小したものの、香港ドル建てで1,989.00香港ドル、米ドル換算で253.72ドルと前日比9%高で推移した。ハンセンテック指数が0.1%下落する中での上昇であり、新株はディスカウント価格で設定されたものの、投資家は調達規模と成長への波及効果を重視したとみられる。 今回のタイミングは、IPO後6カ月間のインサイダー向けロックアップが7月8日に終了する時期とも重なる。これにより売り圧力が生じる可能性があるが、同社はそれを計画的な資本調達に取り込もうとしている可能性がある。智譜AIは企業向け用途で浸透が進んでおり、GLM-5.2の投入がその地位を強化したと報じられている。さらに上海での追加上場も検討しているとされ、中国本土の資本へのアクセス拡大につながる可能性がある。投資家にとっての最大の論点は、新規資金による成長が株式数増加に伴う希薄化を上回るかどうかである。