世界の金ETF、6月流出でも上期流入は80億ドル

世界の金ETF、6月流出でも上期流入は80億ドル

金価格の下落、高金利観測、地域的な売りが重しとなり、6月の流出額は89億ドルに達した一方、上期の世界全体の資金流入はアジア主導でプラスを維持した。

ファクトチェック
ワールド・ゴールド・カウンシルのデータ(gold.orgの「Gold ETF Flows: June 2026」およびMining Weeklyの報道経由)により、2026年6月の純流出額が89億ドルだった一方、上半期の流入はなおプラスを維持したことが確認できる。BeInCryptoは、2026年上半期の資金フローが80億ドルのプラスで、アジアの過去最高となる120億ドルの流入がこれを主導したと明確に報じており、これは主張にある上半期80億ドルという数字とアジア主導という点に一致する。示された要因——地金価格の下落、タカ派姿勢のFRBを背景とする利上げ観測の高まり、欧州中央銀行の利上げ、地域的な(アジア・中国の)売り——も、この主張と整合する。数値面とテーマ面の双方について、主要なWGCソースと独立した報道の両方で裏付けられている。
要約

世界の金ETFには2026年上期に80億ドルの純流入があった。6月には金が4カ月連続で月間下落を記録する中、投資家がこれらファンドから89億ドルを引き揚げた。6月の流出のうち北米の商品が55億ドルを占め、同地域の上期流出額は77億ドルとなり、年初としては2013年以来の低水準となった。欧州では欧州中央銀行が25ベーシスポイントの利上げを実施した後、6月に8億1800万ドルが流出した。一方、アジアは主に中国のファンドが主導し、月間として過去最大の23億ドル流出を記録したが、上期では120億ドルの流入で世界をリードした。ワールド・ゴールド・カウンシルによると、運用資産残高は金価格が11.7%下落したことを受け、6月に13%減の5260億ドルとなり、保有量は74トン減の4,047トンとなった。世界の保有量は上期を通じてなお18トン増加したが、運用資産残高は価格下落により同期間で6%減少した。インドでは現地投資家が価格下落を買い場と捉えて資金が流入しており、同評議会は、地政学、経済、金融市場を巡る不確実性が、ポートフォリオ保護の配分先として金ETF需要を引き続き支える可能性があるとした。

用語解説
  • 金ETF: 上場証券を通じて投資家に金価格へのエクスポージャーを提供する上場投資信託。
  • AUM: 運用資産残高。投資ファンドが保有する資産総額を指す。
  • 実質利回り: インフレ調整後の債券利回りで、金のような利息を生まない資産の相対的な魅力を測る際に使われる。