
カルダノの創設組織は資金回復にリソースを振り向けており、この事案はウォレットの安全性が実運用中のガバナンス参加とトレジャリー支援型インフラ調整を支える基盤であることを浮き彫りにした。
EMURGOは、SecondFiの不正流出で失われた資金の回復にリソースを集中させるため、カルダノの5者で構成する調整グループ「Pentad」から退くと明らかにした。SecondFiではウォレットアドレス生成の欠陥を突かれ、374のウォレットから約240万ドル相当、約1600万ADAが流出した。この動きは、Input Output、カルダノ財団、EMURGO、Intersect、Midnight Foundationで構成されるPentadが監督するインフラ資金拠出サイクルが進行中のタイミングで起きた。Intersectによると、カルダノのコミュニティは2025年後半に7000万ADAのCritical Integrations Budgetを承認した。さらにカルダノ財団は2026年5月の更新で、Circle USDCx、LayerZero、Pyth、Dune、Fireblocksのネイティブ統合を対象とする2年目支援向けとして、Critical Integrations V2資金2300万ADAを要請した。今回の事案は、DRep委任、棄権や不信任の選択、GovToolと連動した直接投票にウォレットベースのフローが用いられるカルダノのガバナンス設計にも注目を集めた。CardanoCubeによると、アクティブなガバナンスアクションは28件、アクティブなDRepは379、過去30日間の投票数は3217件、同期間に行使された投票権は875.2億ADAだった。Bitqueryは、問題はウォレット層にあり、SecondFiの鍵生成コードにおける乱数の弱さが原因である一方、カルダノは設計通りにトランザクションを処理したとした。EMURGOは現在、回復、移行、オンチェーンでの補償プロセスに注力しているとしているが、Pentadからの後退が恒久的なものかどうかは確認されていない。