CertiK、2026年上期のWeb3被害は344件で13億ドル

4月が最も被害額の大きい月となり、Drift ProtocolとKelpDAOへの攻撃で約5億7700万ドルの被害が発生した。CertiKとTRM Labsはいずれも、北朝鮮と関連するラザラスグループの活動が主因の一つだと指摘した。

RSETH

要約

CertiKの「Hack3D: H1 2026 Report」によると、2026年上期のWeb3のセキュリティインシデントは344件に上り、被害額は13億ドルとなった。凍結資金と回収資金を反映した調整後の純損失は約12億ドルである。4月は61件で約6億5100万ドルと上期で最も被害額が大きく、この大半は4月1日のDrift Protocolへの攻撃と4月18日のKelpDAOへの攻撃によるもので、両件を合わせた損失は約5億7600万〜5億7700万ドルに達した。TRM Labsは別途、これら2件はラザラスグループの別個のサブグループに関連しているとし、2026年上期の仮想通貨損失全体の66%、4月までに記録されたハッキング被害額の76%を北朝鮮の作戦が占めたと指摘した。CertiKによると、被害額ベースで最も深刻だった攻撃類型はウォレット侵害で、フィッシングがそれに続き、件数ではコード脆弱性が最多だった。

用語解説
  • ラザラスグループ: 北朝鮮の国家支援型ハッキング組織。CertiKとTRM Labsは、2026年の大規模な仮想通貨窃取パターンとの関連を指摘した。
  • RPC侵害: リモート・プロシージャ・コール基盤を標的とする攻撃。CertiKは、これがKelpDAO事案の中核だったとした。
  • ソーシャルエンジニアリング: 人を操作してアクセス権や情報を得る手法。TRM Labsは、Drift Protocolのエクスプロイトに数カ月に及ぶこの手法が含まれていたとした。