トランプ大統領、ウクライナにパトリオット国内生産ライセンス付与へ

トランプ大統領、ウクライナにパトリオット国内生産ライセンス付与へ

ゼレンスキー大統領はアンカラで政治承認を確保したとし、生産開始に向けた技術面の作業を急ぐよう求めた。一方、ウクライナ国防相顧問は、製造開始までなお多くの月日を要する可能性があると警告した。

要約

ドナルド・トランプ大統領が、パトリオット迎撃ミサイルのウクライナ国内生産を認めるライセンスを付与すると表明したことを受け、焦点は政治的発表から実行段階へ移っている。ボロディミル・ゼレンスキー大統領は、アンカラでの首脳会談で承認を取り付けたとし、今後はウクライナと米国の実務チームが技術面の手続きを速やかに詰める必要があると述べた。 ゼレンスキー大統領は、ウクライナが数日以内に米国から支援パッケージを受け取るほか、欧州の同盟国との個別合意には追加のPAC-3迎撃ミサイルも含まれると述べた。また、トルコで開かれたNATO首脳会議はウクライナにとって有意義だったとし、現在パトリオットを生産できる国は世界で2~3カ国に限られるものの、米国はウクライナにその技術的能力があると認めていると語った。 米国製の防空システムであるパトリオットは、ロシアがウクライナの都市に対して使用を増やしている弾道ミサイルを迎撃できる数少ない西側兵器の一つである。キーウはこれまで同盟国からの供与に依存してきたが、世界的に供給は逼迫しており、ウクライナの迎撃ミサイル消費ペースは米国内の生産能力を上回っている。 ウクライナ国防相顧問のセルヒー・ベスクレストノフ氏は、主な制約はウクライナの工業力ではなく時間だと述べた。同氏によれば、生産ライセンスには通常、技術文書、専門人材の訓練、供給業者の連絡先、外国人コンサルタントの支援が含まれ、一部の外注部品は調達や生産に12~24カ月を要する可能性がある。

用語解説
  • PAC-3迎撃ミサイル: パトリオット防空システムで使用されるPatriot Advanced Capability-3ミサイルで、弾道ミサイルを含む飛来する脅威の迎撃に用いられる。
  • パトリオット: 飛来する航空機やミサイルを探知・迎撃するために用いられる米国製の防空システム。
  • 弾道ミサイル: 高い放物線軌道を飛行した後、目標に向けて高速で降下するミサイル。