FRB当局者、米インフレ高止まりで2026年利上げの可能性視野

FRB当局者、米インフレ高止まりで2026年利上げの可能性視野

7月8日に公表された6月16〜17日開催分のFOMC議事要旨と、7月10日のFRB金融政策報告は、関税、イラン紛争、AI関連のインフレ圧力が根強いことを浮き彫りにした。政策金利は3.5%〜3.75%に据え置かれた。

要約

米連邦準備制度の当局者は6月16〜17日の会合でフェデラルファンド金利を3.5%〜3.75%に据え置いたが、7月8日に公表された議事要旨と7月10日に公表されたFRBの金融政策報告はいずれも、インフレが2027年に入っても2%目標を上回る可能性への懸念を示した。報告書は、春にかけてインフレが一段と加速したとし、主因として関税、イラン紛争に伴う供給混乱とエネルギー圧力、そして2026年の設備投資を1兆ドル近くまで押し上げると見込まれる人工知能への巨額投資を挙げた。委員会メンバーは差し迫った行動を示唆することは避けたものの、議事要旨は根強いインフレリスクを示し、金利を高水準で長期維持する政策スタンスを裏付けた。政策金利が3.5%超にとどまる局面では利回りのある伝統的資産の競争力が高まるため、高金利は引き続き広範なリスク選好に影響を与えている。

用語解説
  • FOMC: 米金融政策を決定する米連邦準備制度の機関である連邦公開市場委員会。
  • Federal funds rate: 米連邦準備制度の指標となる翌日物金利。