イーサリアム利用者、承認フィッシング詐欺で999,999 USDT失う

イーサリアム利用者、承認フィッシング詐欺で999,999 USDT失う

今回の窃盗は、単一の悪意ある承認によって攻撃者が数分以内にトークンを流出させ得ることを浮き彫りにし、無制限アローワンスや見抜きにくい署名要求への警戒を改めて促すものとなった。

ETH
USDT
UNI

ファクトチェック
発端となった一次情報源であるScam SnifferのX投稿(@realScamSniffer)では、ユーザーがイーサリアム上でフィッシングによるトークン承認に署名した後、999,999 USDTを失ったとされ、被害者アドレスとオンチェーン取引が示されている。独立した2つの仮想通貨ニュースメディア(Cointelegraphとcrypto.news、いずれも2026年7月9日付)も、被害額、手口(悪意あるトークン承認)、さらに1Mドルのmulticallが失敗した後に攻撃者が正確な残高を引き出した点を裏付けている。すべての証拠は一致している。
要約

イーサリアムの利用者が不正なトークン承認に署名した結果、攻撃者がウォレットの秘密鍵に触れることなく資金を流出させ、999,999 USDTを失った。オンチェーン記録によると、盗まれた資金は3件の送金に分割され、署名から数分以内にイーサリアムのブロック25489460と25489463で着金した。攻撃者はMulticall機能を使って複数の動作を束ね、承認済みのUSDTを迅速に移動させた。今回の事案は、分散型金融において承認フィッシングが依然として根強いことを示している。利用者は広範または無制限のトークンアローワンスを付与してしまう可能性があり、それらは取り消すまで有効なままとなる。2026年にも同様の事例が続いており、5月には偽のユニスワップのフィッシングサイトが約40万ドルを流出させ、今月には偽エアドロップ承認詐欺がHyperSwap利用者のウォレットを空にした。スキャム・スニファーは、攻撃者が高額資産を保有するウォレットを狙う傾向を強める中、フィッシング被害が急増していると指摘した。アナリストは改めて、コントラクトアドレスの確認、権限範囲の慎重な精査、未使用承認の定期的な取り消しを利用者に促した。

用語解説
  • トークン承認: スマートコントラクトが利用者に代わってその利用者のトークンを支出できるようにする権限。
  • Multicall: 複数の操作を1つの取引シーケンスにまとめるスマートコントラクト機能。
  • 無制限アローワンス: 支出上限のないトークン権限で、利用者が取り消すまで継続的なアクセスを可能にするもの。