
フォルクスワーゲンは車種ラインアップの一部を半減し、年間生産能力を900万台に引き下げると表明したが、監査役会協議後も大規模な人員削減や工場閉鎖については決定を発表しなかった。
フォルクスワーゲンは、緊迫した監査役会協議の後、車種ラインアップを段階的に最大半減し、年間生産能力をコロナ禍前の目標だった1200万台から900万台へ引き下げる計画を示した。一方で、より踏み込んだ人員削減や工場閉鎖の発表は見送った。こうした中、オリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)が、最大10万人の削減と、ハノーバー、ツウィッカウ、エムデン、アウディのネッカーズルム工場の閉鎖を含む、より広範な改革を検討しているとの報道が続いている。ジェフリーズのアナリストは、この再建計画には新味のある情報が限られ、工場閉鎖、5カ年投資計画、追加の人員削減といった最も対立の大きい論点で合意に向けた進展は見られないと指摘した。この対立は、米国の輸入関税、中国での収益性低下、中国自動車ブランドとの競争激化という圧力に対応しつつ、コストと過剰生産能力の削減を進める中で、フォルクスワーゲンが直面する難しさを浮き彫りにしている。株価は金曜午前に0.6%上昇したが、年初来ではなお30%超下落している。