ブラックロックのIBIT、5900万ドルの償還 2026年6月の米ビットコインETF流出は40億ドル超

2026年6月の米現物ビットコインETFからの資金流出は、ビットコインが第2四半期に下落する局面と重なった。投資家はAI関連の売買テーマや他の代替的な投資機会へと資金を振り向けた。

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要約

ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)では5900万ドルの償還が発生し、米現物ビットコインETF全体では2026年6月に純流出額が40億ドルを超えた。これは2024年1月の取引開始以来、月間ベースで最大の流出である。報告対象となった6月の期間では、このうちIBITが約35億5000万ドルを占め、6月26日には単日として過去最大となる4億4450万ドルの流出を記録した。 こうした資金流出は、ビットコインが第2四半期に約14%下落し、6万ドルを下回り、3四半期連続のマイナスとなる中で起きた。CoinDeskによれば、資金はAI関連の売買や、SpaceXのIPOを含む他の投資機会へと移った。同時に、プライベートクレジットの償還請求額が第2四半期に156億ドルに達し、代替資産全般にも圧力が広がった。 現物ビットコインETFからの償還は、市場での売りにつながる可能性がある。ETFの設定・解約を担う大手機関である承認参加者が、償還に対応するために裏付け資産のビットコインを売却する必要があるためである。6月の流出が幅広い銘柄で見られたことは、投資家が個別発行体の問題に反応したのではなく、カテゴリー全体でビットコインへのエクスポージャーを縮小していたことを示唆する。

用語解説
  • 現物ビットコインETF: ビットコインを直接保有する上場投資信託。
  • 承認参加者: ETFの設定・解約を担う大手金融機関。
  • プライベートクレジット: 公開社債市場ではなく、主に非公開の相対契約による融資を通じて企業に資金を貸し付けるノンバンク融資。