ファーストリテイリング四半期利益45.7%増、通期見通し引き上げ

ユニクロを展開する同社は営業利益が2137億9000万円となり、アナリスト予想を上回った。日本の観光需要の強さが中国での需要鈍化を補い、通期見通しを引き上げた。

要約

ユニクロを展開する日本のファーストリテイリングは、四半期の営業利益が45.7%増加し、通期見通しを引き上げた。5年連続の過去最高益に向けて進んでいる。5月までの3カ月間の営業利益は前年同期の1467億4000万円から2137億9000万円へ増加し、LSEGがまとめたアナリスト7人の予想平均1777億3000万円を上回った。四半期の純利益は前年同期比39%増の1467億円となり、Visible Alphaのアナリスト予想1189億円を上回った。同社は通期の営業利益見通しを7000億円から7300億円に引き上げた。ファーストリテイリングは、日本と中国本土の個人消費の指標として注目されており、中国本土では約900店舗を展開している。日本では円安を追い風とする観光需要の拡大が業績を支えている一方、中国では消費者心理の弱さを背景に成長が鈍化し、店舗閉鎖や事業再編につながっている。同社は中国以外への軸足移動を進めるなか、最大の海外市場である中国を補完する形で欧州と北米でも事業拡大を進めている。同時に、中東紛争に関連するサプライチェーンと物流の混乱や、異常気象による衣料需要の変化への対応も迫られている。

用語解説
  • 営業利益: 利息や税金を差し引く前の、企業の中核事業から得られる利益。
  • LSEG: 金融市場データやアナリスト予想の集計を提供するロンドン証券取引所グループ。