欧州中央銀行、3年ぶりに25ベーシスポイント利上げ

欧州中央銀行、3年ぶりに25ベーシスポイント利上げ

会合議事要旨で、インフレ率は2027年まで目標を上回る見通しが示されたほか、政策委員のヤニス・ストゥルナラス氏は、米国とイランの敵対行為再燃でインフレ抑制の取り組みが振り出しに戻ったと述べ、追加引き締め観測が強まった。

ファクトチェック
この主張のあらゆる要素は裏付けられている。ロイターの会合内容に関する報道は、欧州中央銀行が25bpの利上げを実施し(中銀預金金利は2.25%)、インフレ率が「2027年上期まで目標を大きく上回る」と予測したことを確認している。CNBC、ユーロニュース、WSJは、今回が約3年ぶりの利上げであることを確認している(前回は2023年)。7月10日付のロイター報道は、ストゥルナラス氏が米国とイランの敵対行為再燃について、インフレを巡り欧州中央銀行を「振り出しに戻した」と位置付け、市場で金融引き締め観測が強まったと伝えている。細かなニュアンスとして、各報道ではこれをインフレ再燃以降で主要中央銀行による初の利上げ、かつ「ほぼ3年ぶりの利上げ」(2023年9月以来)と表現しており、主張の「3年ぶり」という記述と整合的である。
要約

欧州中央銀行の政策当局者は6月10〜11日の会合で、予測に25ベーシスポイントの追加利上げ約3回分が織り込まれていても、インフレ率が2027年前半まで欧州中央銀行の2%目標を上回るとの見通しを示された。理事会は預金金利を2.25%に引き上げ、3年ぶりの利上げに踏み切る一方、中東情勢とエネルギー価格を巡る不確実性を踏まえ、ガイダンスは中立に据え置いた。その後、欧州中央銀行の政策委員ヤニス・ストゥルナラス氏は、米国とイランの敵対行為再燃により、インフレとの戦いは「振り出し」に戻ったと述べた。トレーダーは7月22〜23日の会合を前に、さらなる利上げ観測を強めた。

用語解説
  • ベーシスポイント: 1パーセントポイントの100分の1に当たる単位で、金利変動の説明によく用いられる。
  • 預金金利: 民間銀行が中央銀行に保有する預金に対して、欧州中央銀行が支払う金利。
  • インフレ見通し: 将来の消費者物価上昇率に関する予測。