Databentoが9700万ドルをシリーズBで調達、黒字の市場データ新興企業が世界展開を拡大

Christina Qi氏の同社は、仮想通貨先物を含む60超の取引所・市場にまたがる低遅延の市場データを提供しており、今回のラウンドで3億ドル超の需要を集める中、インフラ拡張を進めている。

要約

DatabentoはNEA主導のシリーズBで9700万ドルを調達した。DRW Venture Capital、Redpoint Ventures、Tribe Capitalも参加した。これにより、約3750万ドルの過去ラウンドを含む開示済み資金調達総額は約1億2700万ドルとなった。Domeyard LPの閉鎖後にChristina Qi氏が設立した市場データ・インフラ企業である同社によると、今回のラウンドには3億ドル超の需要が集まった。 同社は従業員24人ですでに黒字化しており、現在は3000社超にサービスを提供しているという。Databentoは、60超の取引所・市場にわたる株式、先物、オプションなど各種資産クラスのリアルタイムおよびヒストリカル市場データについて、低遅延APIを提供している。ティック単位の約定データとフル板情報を、Python、Rust、C++を通じて利用できる。 調達資金はインフラ拡張に充てる。Databentoは、証券取引所内に設置したサーバーから、世界で20超のデータセンターへと展開を拡大する計画であり、追加で100ペタバイト超のストレージも確保した。これにより、従来の設備規模は2倍超に拡大する。 同社の仮想通貨分野への関与は、一般的な市場データ企業という印象よりも広い。DatabentoはすでにCME (Chicago Mercantile Exchange)とCFEの仮想通貨先物データを取り扱っており、2025年10月にはボラティリティ先物と仮想通貨先物に関するCFEのPCAPをプラットフォーム上で利用可能にした。さらに、バイナンスの現物、先物、オプションのデータを追加する計画も示している。同社はNautilusTraderとも提携し、伝統的金融と仮想通貨取引を1つの環境でまたぐワークフローを支援している。

用語解説
  • 低遅延API: 最小限の遅延で情報を配信するよう設計されたデータインターフェースであり、取引システムにとって重要である。
  • フル板情報: 成立した取引だけでなく、すべての有効な買い注文と売り注文を示す詳細な市場データ。
  • PCAP: 詳細な分析やリプレイのために生のネットワークデータフィードを保存するパケットキャプチャファイル。