2026年6月9日の起用は、AI支援の審判技術、アルゴランド基盤のコレクティブル、アバランチのチケット発券実証も含むFIFAの大会向け技術基盤拡充の一環である。
FIFAは2026年ワールドカップで、クラーケンを史上初の「公式仮想通貨取引所サポーター」に起用した。高度化した審判技術やブロックチェーン連動のファン向け・運営向けツールの導入とあわせ、大会のデジタル基盤を拡充する動きである。2026年6月9日のスポンサー契約により、クラーケンは大会全体で高い露出を得ることになり、世界有数の商業価値を持つスポーツ舞台に大手仮想通貨取引所が加わることになる。 大会では、半自動オフサイド技術を備えた高度化版ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムも導入される。16台の光学カメラによるAI駆動の3D選手追跡と通常の放送映像を用い、従来の50センチ基準に対し、わずか10センチのオフサイドでも検知できる。国際サッカー評議会(IFAB)は、コーナーキック、2枚目のイエローカード、人違い、セットプレー時のファウルにまでVARレビューの対象範囲を拡大することを確認した一方、明白かつ重大な誤審を正すという基準は維持する。FIFAの集中管理型VARオペレーションルームはダラスに設置され、米国、カナダ、メキシコの開催会場で行われる試合を支援する。 クラーケン以外でも、FIFAは大会を取り巻く仮想通貨・ブロックチェーン基盤の整備を進めてきた。歴史的NFTコレクティブルのプラットフォーム「FIFA+ Collect」はアルゴランドとの提携で構築されており、大会期間中にはブロックチェーンベースのチケット発券ソリューションとしてアバランチ技術の実証導入も進む。ライブ試合データ向けにチェーンリンクのオラクルを活用する可能性も、大会のデジタル基盤の一部として指摘されている。 バンクーバーでは、大会に向けた先住民連携の枠組み整備も進む。2024年9月に署名され、xʷməθkʷəy̓əm(Musqueam)、Sḵwx̱wú7mesh(Squamish)、səlilwətaɬ(Tsleil-Waututh)の各ネーション、バンクーバー市、ブリティッシュコロンビア州が批准した了解覚書に基づき、各ホスト・ネーションにレガシープロジェクトとインフラ向けとして600万カナダドル、総額1800万カナダドルが拠出される。これには、ウェストバンクーバーで計画されているスコーミッシュ・ネーションの青少年向けサッカー場も含まれる。