NY連銀総裁、ステーブルコイン論争はなお初期段階と発言

ニューヨーク連銀の総裁は、ステーブルコインのリスクへの懸念は比較的小さいと述べる一方、これらのトークンは価値保存手段よりも決済での利用が中心であり、銀行預金を脅かすものではないと指摘した。

要約

ニューヨーク連邦準備銀行のジョン・C・ウィリアムズ総裁は、ステーブルコインに伴うリスクへの懸念が以前より薄れていると述べ、米国の規制枠組み整備が進む中で、より前向きな姿勢を示した。ウィリアムズ総裁は、ステーブルコインは価値保存手段よりも決済での利用が中心であり、銀行預金への脅威にはならないとの見方も示している。今回の発言は、2025年7月にGENIUS法が成立した後に出たもので、同法は米国の決済用ステーブルコインに関する初の包括的な連邦枠組みを整備したと記事は伝えている。同法は、現金および短期金融商品による1対1の裏付け、無利息の準備資産、発行体ごとの実情に応じたリスク管理を求めている。記事によれば、2025年のステーブルコイン時価総額は、取引量の増加と分散型金融での利用拡大を背景に約50%増加した。一方で、米連邦準備制度内の見解は一様ではない。マイケル・バー理事は準備資産の質や流動性リスク、取り付けの可能性に懸念を示しており、2022年のTerraUSD崩壊は信認がいかに急速に失われ得るかを示す警告例として残っている。ウィリアムズ総裁の発言に対する目先の市場反応は限定的だった。

用語解説
  • ステーブルコイン: 固定された価値を維持するよう設計されたトークンであり、多くは法定通貨に連動する。
  • 価値保存手段: 時間の経過にわたり購買力を主として維持するために用いられる資産。
  • 分散型金融: 従来の仲介機関ではなく、デジタルプロトコルを通じて機能するブロックチェーン基盤の金融活動。