
ロリー・ローガン総裁は、任意の中央清算導入により仲介コストを削減し、市場が混乱した局面での流動性供給を改善するとともに、SEC(証券取引委員会)の米国債清算規則の施行が近づく中でSOFRに対する米連邦準備制度の影響力を強化できるとの考えを示した。
ダラス連銀のロリー・ローガン総裁は、FOMC (Federal Open Market Committee)の公開市場操作を中央清算へ任意で移行すれば、米連邦準備制度の市場介入をより低コストかつ効果的にし、ストレス局面での流動性供給を改善し、担保付翌日物調達金利(SOFR)に対する中銀の影響力を強化できるとの見方を示した。ローガン総裁は7月9日にニューヨーク連銀の市場流動性会議で講演し、2027年6月30日に施行予定のSEC(証券取引委員会)の米国債清算義務は中銀には適用されないものの、米連邦準備制度は中央清算インフラを通じて自らのオペを行うべきだと主張した。 ローガン総裁は、中央清算によって仲介コストが下がり、会計ルール上のネッティングが改善されることで、米連邦準備制度の取引相手先がポジションに対して保有すべき資本を圧縮でき、金融システムの他の領域でバランスシート余力を生み出す可能性があると述べた。また、2020年3月の米国債市場の機能不全を踏まえれば、清算された仕組みは市場がまひした際に米連邦準備制度がより効果的に流動性を供給する助けになるとも語った。 今回の発言は、中央清算がFOMCの運営枠組みを近代化し、清算市場セグメントへの政策波及を改善し得ると検証した2025年9月のダラス連銀論文を踏まえたものである。2023年のSEC(証券取引委員会)の清算義務は、近年の米国債市場の混乱で露呈した脆弱性への対応を一部目的としており、ローガン総裁は、米連邦準備制度が任意で参加することが、より広範な移行を円滑にする助けになると述べた。講演後、目立った市場反応や外部コメントは確認されなかった。