アジア時間序盤の取引で原油は0.3%下落した。米国によるイランのエネルギーインフラへの攻撃は報告されておらず、投資家心理が安心感を得た。一方、原油安はアジア通貨の下支えとなり、インフレ懸念の緩和にもつながった。
期近のWTI原油先物はアジア時間序盤の取引で0.3%下落し、1バレル71.85ドルとなった。投資家は米国とイランの緊張が抑制された状態にとどまる可能性があると判断した。ANZリサーチは、軍事攻撃が限定的にとどまるとの見方と、トランプ大統領政権がイランのエネルギーインフラを標的にしない決定を下したことが、目先の原油供給懸念の軽減につながったと指摘した。原油の下落はアジア全体のリスクオン地合いも支え、OCBCグループ・リサーチは、原油安がインフレ懸念を和らげ、米ドルの支援材料を弱めたと述べた。LSEGのデータによると、ドルは162.35円でほぼ変わらず、シンガポールドルに対しては1.2922で横ばいだった。