
チャールズ・ホスキンソン氏は、自身がカルダノを去るとの主張は事実無根だと述べる一方、ネットワークのガバナンス構造への再び強まった精査が、そのうわさの拡散を後押ししているとした。
チャールズ・ホスキンソン氏は、文脈を切り離した動画クリップが仮想通貨コミュニティの外にまで広く拡散したことを受け、7月10日に投稿した動画で、自身がカルダノから引退するとのうわさを否定した。同氏はこれを「まったくの事実無根」「完全な捏造」と断じた。話はあまりに広がり、ロンドンのタクシー運転手がカルダノ支持者の来訪者に同じ内容を語り、提携先企業の関係者も自社の最高経営責任者に同様の主張を伝えたとして、支持者に反論の共有を呼びかけた。 このうわさは、数カ月にわたり文脈を欠いた抜粋が積み重なって形成された。2026年の年始配信で同氏が「Xはもう自分の段階を超えた」と述べ、アカウントをキュレーターに引き継ぐと語った場面や、Xに投稿した短い「休憩する。TTYL」という文言、さらにカルダノ財団のガバナンス構造を自身のキャリア最大の過ちと批判した26分間の改革動画などが材料となった。ただ、いずれのケースでも拡散した切り抜きは、同氏が同時に行っていた否定発言を省いていた。 今回の騒動は、一部の観測筋にとって離脱説をもっともらしく見せるようなガバナンスの混乱の中で起きた。EMURGOはウォレットエクスプロイトを受けてカルダノの統治機関Pentadから離脱し、投資家ジャスティン・ボンズ氏はホスキンソン氏の解任を公然と要求してコミュニティの反発を招いた。ホスキンソン氏自身も、ガバナンス鍵を保有せず、ハードフォークやプロトコル・パラメーター変更を開始できず、財務資金へのアクセス権もなく、カルダノの商標も所有していないと強調している。2025年1月のPlominハードフォークで主要な統治権限がDRepsを通じてADA保有者へ移管されて以降、同氏の影響力は経営的というより、構造面と評判面に重きが置かれている。 DRepsとInput Outputの研究予算を巡る未解決の資金対立も、別の圧力要因として残る。ホスキンソン氏は、この資金が確保されなければカルダノは科学者を失う可能性があると警告している。学術研究を重視するモデルを長年掲げてきたネットワークにとって、これは見過ごせないリスクであり、同氏は信頼回復に向けたより広範なガバナンス改革の可能性にも言及している。