NSEはIPOをインドの資本市場拡大と個人投資家参加の高まりを取り込む案件として訴求し、アジア、米国、UAE、ロンドンで投資家向けロードショーを準備している。
インドのナショナル証券取引所(NSE)は、来週から投資家向け説明会を開始し、10月ごろの上場を見込んでIPO準備を加速させている。ロイターが確認した投資家向け資料と関係者の話で明らかになった。NSEは30社超の世界の投資家に対し、インドの急速な金融市場拡大、個人投資家層の厚みの増大、株式・デリバティブ・債券市場にまたがる長期成長を取り込む投資機会として売り込んでいる。 インド最大の取引所であり、世界で最も活発なデリバティブ取引所であるNSEは先月、IPOの目論見書案を提出した。ロイターは以前、この案件規模が約33億ドルとなる可能性があると報じており、目論見書案によれば既存株主がNSE株の約6%を売却する見通しである。NSEは投資家に対し、今後5年間の年間売買代金成長率について、現物株と株価指数先物で12%、株式オプションで10%、通貨デリバティブで15%、金利デリバティブで20%、商品デリバティブで10%、社債で10%を見込むと説明している。これは同社の内部評価に基づく。 NSEは、インドの資本市場の浸透度は他の主要国と比べてなお低く、拡大余地が大きいと指摘した。投資家向け資料によると、現在の市場シェアは株価指数先物で100%、現物市場で93%、株式オプションで75%である。今回のIPOは、市場への公平なアクセスを巡る訴訟によりおよそ10年遅れて実現するものとなる。目論見書案によれば、NSEは残る手続きを約1億5800万ドルの支払いで和解する申請を行っている。提出書類ではこのほか、政策・税制・規制の変更、ルピー安、市況悪化が売買高や需要、海外投資家の参加を損なう可能性があると警告している。