52カ国を対象とした調査で、援助予算の大幅な縮小を受け、女性団体の5団体に1団体が1年以内の閉鎖を見込んでいることが分かった。世界の開発援助も過去最大の減少を記録したとUN Womenは述べた。
世界的な援助削減により、過去18カ月で少なくとも100万人の女性と少女が人道支援などの不可欠な支援を受けられなくなったと、UN Womenが金曜日に明らかにした。支援国の資金拠出が後退するなか、危機の最前線で活動する団体への圧力が強まっていることを浮き彫りにした。 同機関によれば、国連最大の拠出国である米国でトランプ大統領政権が2025年1月に発足し、対外援助の削減を開始して以降、支援需要は急増している。一方で、調査対象団体のほぼ90%が現在の需要水準に対応できなくなっていると回答した。 UN Womenは52カ国の女性団体855団体から聞き取りを実施し、84%が2025年1月以降にニーズの増加を報告した。5団体に1団体は、今後1年以内に一時的または恒久的な閉鎖を見込むと答えた。UN Womenで人道対応を統括するソフィア・コールトープ氏は、100万人という数字は「氷山の一角」にすぎないとし、資金引き揚げが紛争関連の性的暴力の被害生存者、避難を強いられた母親、学校に通えなくなった少女、生計が脆弱な地域社会を直撃していると警告した。 同機関によると、紛争関連の性的暴力は昨年2倍に増加した。また、OECDの報告書を引用し、開発援助は昨年、前年比で4分の1近く減少して1740億ドルとなり、過去最大の年間減少幅を記録したとした。資金逼迫はすでに多くの国連機関に数千人規模の人員削減や支援プログラムの縮小を迫っている。国連はUN80改革プロセスの下で、UN Womenと性と生殖に関する健康を担うUNFPAの統合の可能性も検討している。