同社は純粋な核融合開発企業として初の上場企業となる見通しで、プロフォーマの株式価値は約10億ドル、調達額はSPAC償還の状況で変動する可能性がある。
ゼネラル・フュージョンは、Spring Valley Acquisition Corp. IIIとの企業結合を完了し、純粋な核融合エネルギー企業として初めて上場する企業として、ナスダックでティッカーシンボルGFUZの取引を開始する見通しである。この取引は2026年1月に初めて発表され、7月初旬に株主承認を得ており、統合後企業のプロフォーマベースの株式価値は約10億ドルと評価されている。同社は約1億5000万ドルの現金を伴って株式市場に参入するとしている一方、取引スキームには約1億770万ドルのコミット済みPIPEと、償還がない前提で推定2億3000万ドルの信託資産が含まれており、最終的な手元資金が株主のSPAC償還水準に大きく左右されることを浮き彫りにしている。ゼネラル・フュージョンはこれまでに4億ドル超を民間で調達している。 バンクーバーに拠点を置く同社は、液体金属で内張りしたチャンバー内で磁場閉じ込めしたプラズマを機械的に圧縮し、核融合に必要な条件の創出を目指すMagnetized Target Fusionを開発している。同社によると、Lawson Machine 26(LM26)は、商業的に意味のある規模で構築された初のMagnetized Target Fusion実証装置である。2026年6月22日にはLM26で圧縮によるプラズマ加熱を達成し、技術的な節目を迎えた。これに続き、6月24日には商用展開の支援を目的として、イタリアのRenexiaと枠組み契約を締結した。 ゼネラル・フュージョンはまた、自社技術をAIインフラを含む電力多消費用途向けのクリーンなベースロード電源候補として位置付けているが、投資判断の大勢は依然として実行力にかかっている。LM26は原型発電所ではなく実証装置であり、Renexiaとの契約も商業的意図を示すものではあるが建設契約ではない。投資家はSPAC(特別買収目的会社)のスキームも注視しており、高い償還率となれば信託資産からの受取額が大幅に減少する可能性がある。