7月10日の指示は、7月6日に導入された従業員1人当たり週200ドルのサードパーティー製AIツール支出上限に続くもので、xAIのGrokとComposerは適用除外とされた。
イーロン・マスク氏はテスラ従業員に対し、AI関連業務でGrok 4.5を使用するよう指示し、自動車メーカーの日常業務におけるxAI製品の活用を一段と深めた。7月10日の指示は、テスラが7月6日から従業員1人当たり週200ドルにサードパーティー製AIツールへの支出を制限する新方針を導入した数日後に出されたもので、xAIのGrokとComposerはこの上限の対象外とされた。マスク氏は、Grok 4.5は競合モデルより費用対効果が高いと述べており、このモデルはテスラとSpaceXで限定ベータ版として運用中で、エンジニアリング業務で競争力があるとしている。この動きは、社内報告でテスラ従業員がAIワークフローにAnthropicのClaudeを使う傾向を強めていたことが示される中で表面化した。さらに、1月に実施したテスラのxAIへの20億ドル出資を受け、両社の財務面と業務面の結び付きは一段と強まっている。社内利用にとどまらず、テスラは2025年から2026年にかけて予定するソフトウエア更新の一環として、「Hey Grok」と呼ぶ音声アシスタントを通じて車両へのGrok搭載を進めているほか、2026年秋に予定する音声操作を通じてFull Self-DrivingシステムとGrokを連携させる計画もある。こうした取り組みは、マスク氏が別途所有・支配する企業にテスラの経営資源を振り向けることに伴う利益相反の可能性について、すでに投資家が疑問を呈しているウォール街で、ガバナンス上の懸念をさらに強める公算が大きい。