デスカルツィ氏は、中東紛争が続けば、戦略備蓄の放出が世界の在庫のより深刻な減少を覆い隠すなか、原油価格が2027年第1四半期までに1バレル当たりおよそ80〜100ドルのレンジを上回る可能性があると述べた。
エニのクラウディオ・デスカルツィ最高経営責任者(CEO)は、中東紛争が続けば、世界の原油価格が2027年第1四半期までに現在の1バレル当たりおよそ80〜100ドルのレンジを上回る可能性があると述べ、在庫縮小に伴ってエネルギー市場の逼迫が強まっているとの認識を示した。土曜日にIl Sole 24 Oreが掲載したインタビューで同氏は、戦略備蓄の放出によって価格はこのレンジ内に抑えられてきたが、2月末に始まったイラン戦争に伴う混乱で供給が引き締まり、世界の原油在庫は日量平均380万バレル減少したと語った。さらに5月には取り崩しペースが日量460万バレルに加速したとし、価格上昇はインフレを押し上げ、エネルギー需要を減退させると警告した。デスカルツィ氏は、備蓄活用は埋蔵量に限りがあるためリスクが高まっているとし、長期的な解決策は供給源と輸送ルートの多様化によるエネルギー安全保障の強化にあると主張した。