ブラックロックのBUIDL、Chronicle検証を導入しオンチェーンのトークン化ファンドは29億3000万ドルに到達

今回のProof of Asset統合により、BUIDLに保有資産、カストディ、評価額に関するリアルタイムのオンチェーンデータが追加された。ブラックロックの29億3000万ドル規模のトークン化ファンド事業をけん引するBUIDLは、8つのブロックチェーンへと展開している。

ETH
BUIDL

要約

ブラックロックのトークン化マネー・マーケット・ファンド「BUIDL」は、Chronicle ProtocolのProof of Asset検証レイヤーを統合し、保有資産、カストディ、評価額に関するリアルタイムかつ独立検証済みのオンチェーンデータを追加した。2024年3月にSecuritizeと立ち上げたBlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fundは、ブラックロックのオンチェーンファンド事業の中核に位置し、その規模は29億3000万ドルに達している。内訳ではイーサリアムが11億ドルを占め、BUIDLは8つのネットワークにまたがって展開している。BUIDLは現金、米国財務省短期証券、レポ取引に投資し、適格購入者に限定される。ムーディーズがAAA-mf格付けを付与した時点の資産規模は約25億8000万ドルだった。ブラックロックはまた、ステーブルコイン準備金の現金を対象とする2つのトークン化マネー・マーケット商品、BSTBLとBRSRVの立ち上げを目指してSEC(証券取引委員会)に申請している。Chronicleの統合は、トークン化された現実資産全体で透明性の基準を引き上げる可能性がある一方、単一の検証プロバイダーへの依存も生み出しかねない。

用語解説
  • Proof of Asset: ファンドの保有資産、カストディ、評価額データのオンチェーン記録を提供する検証レイヤー。
  • oracle: スマートコントラクトやその他のアプリケーションで利用するため、オフチェーンデータをオンチェーンへ中継するブロックチェーンの仕組み。
  • repurchase agreements: 証券を担保とする短期融資で、マネー・マーケット・ファンドで一般的に用いられる。